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こういうことが言いたいという方向性はあっても、それを全て伝えるのは難しいことなのです。 伝えたい気持ちをうまく伝えられないときには、どうすれば話せるかということで悩む前に、紙に書き出すとよくわかってきます。 思いつくままに書き出すと、そのうち順序だったものが出てくるはずです。 やはり会話にも地図が必要なのです。目に見える現実的な地図です。それによって、自分でも気づかなかった自分を発見することがあるかもしれません。 でも、自分自身がはっきりと伝えたいことを分かっていない場合もけっこうあります。 たとえば人は悩み相談をしているとき、話し終わる頃には自分で解決策を見出していることがあります。 それは、話すことによって自分の頭の中のゴチャゴチャを整理して、悩みの本質が見えてくるからです。 悩みは複雑でややこしく見えますが、実は自分が整理できていないだけで、意外に根本的な原因はひとつだったりします。 またあなたが伝えたいと思っても、相手にそのまま伝わるとは限りません。相手も話を聞きながら頭の中で解釈をし、自分の経験に照らし合わせてそれを受け止めているからです。 そのため聞いている相手によって、あなたが伝えたいと思っていることの受け取られ方もさまざまなのです。 何もかも伝えようとせず、相手に相談するくらいの気持ちで話すのが良いと思います。 そうして少しずつ自分の考えを明確にしていくことで、本音が見えてくるはずです。 伝えるのが難しい原因として、相手の表情や態度を見て言葉を選んでいることも考えられます。 独り言でない限り必ず話し相手がいますが、話し相手の気を損ねないように、知らず知らずのうちに言葉を選んでしまっています。 コミュニケーションをとる上でそれはとても大切なことなのですが、それも一つの原因になっています。 相手との関係を壊さないためには、自分の伝えたいことだけを言葉にするのではなく、相手の気持ちも考えながら、不必要だと思えることは言わないほうが良いでしょう。 言いたいことが伝えられないと悩んでいる人は、ある意味相手の空気を読めている人だと思います。 |
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