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ですから、ちょっとした女性の行為にも、気があると勘違いしやすいのです。 仕事が忙しく、徹夜になりそうなときに、近くの女性職員がそれを見かねて「少し手伝ってあげようか」とか「夜食を買ってきてあげようか」などと声をかけますと、それだけで「この女性、俺に気があるかもしれない」とすぐに自分勝手な誤解をするのです。 恋愛に関しては、男の思考は単純明快で、多重に思考をめぐらせることができないのです。女性の何気ないやさしい行為に疑いを持つようになれば、女性に惚れることができないわけですから。 女性の「やさしさ」というものに対して、それは自分に向けられた愛情表現だと勝手に思い込み、人間としてのやさしさ、つまり同情だとは思いません。 くしゃみをしたとき、サッとティッシュペーパーを差し出した女性の思いやりや気遣いを、やさしさと誤解し、しかもそれを愛情ではないかと思ってしまうのです。 しかも、彼女は「きっと自分に気がある」と錯覚してしまいます。 この世の中には、男の誤解、勘違い、自分勝手な思い込み、とんでもない一人相撲がなんと多いことでしょう。 キャバクラなどの水商売は、こういう男の本能をとことん利用しています。男心を上手に操ることで、男は懲りずにまたやってくるのです。 ただ、この男の勝手に思い込む本能は、偏った考えを持つこともあり、事件を引き起こすこともあります。たとえば、ストーカーなどです。 「最初に色目を使ったのはキミだ」「道路を歩いていたときにオレに視線を合わせたではないか」と勝手に思い込んで女性に迫りますが、当の女性は一向に身に覚えはないのです。 女性としては記憶がないほどの、ほんの些細な行為でも、その男性は「女性のやさしさ」「女性の愛情」と感じ、自分に告白したものだと勘違いしていたのです。 ただでさえ男は、女性のちょっとしたやさしい行為を、自分に向けられた愛情だと錯覚するのです。 男と女は陰と陽の関係で、女性しか持っていないやさしさ、包容力、慈愛、ふくよかさに対して、男は引力のように引き寄せられる習性がありますので、そういう行為だけで、男は惚れてしまうのです。 女性も男性に思いやりや気遣いを見せるときには、男のそういう本能を知った上で、誤解をできるだけさせないように注意することが大切です。 |
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