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この征服感は、とくに夜の営みで発揮されることが多いのですが、日常生活でも、基本的には同じ欲望を抱いています。 男にこの本能があるからこそ、従ってくれた女性に対しては命がけで守ってあげたいという強い気持ちも覚醒するのです。 ですから、女性には、「あなたの言うことは何でも正しいわ」「あなたは賢いから何を聞いても答えてくれるのね」「あなたがこの世の中で一番頼れる存在だわ」「あなたに従っていれば間違いないわ」などと言って欲しいし、思って欲しいのです。 そして、愛していれば愛しているほど、「彼女は自分の言葉に従ってくれるだろう」と思い込みたいのです。 女性としては、いい迷惑かもしれませんね。 いつも彼が言っていることが正しいなどと、本気で思っているわけではないため、たまには反論もしてみたくなるでしょう。でも、男は、「愛する彼女はだまって私の言葉を信じて従っているのだ」と思いたいのです。 だから、いちばん分かって欲しい彼女から、自分の言ったことや指示したことに対して反論されたり拒否されたりすると、奈落の底に突き落とされたような気持ちになります。 人間として、男として、失格の烙印を押されたように気分になり、立ち直れないほど落ち込むでしょう。 女性も、ここは大きな包容力で、「そういう意見もあるよね」ぐらいで、軽く受け流しておくと、男としても面子が立つます。女性にはちょっと不可解で理解できないかもしれませんが、男とは、そういう我が儘な生き物なのです。 「あなた、それは違うでしょ」などとケンカを売るようなことになれば、男も意地になって徹底的に反論してくるでしょう。お互いのためにも、受け流すほうが賢明です。 とくに、愛する女性の前では、あなたの辞書になりたいし、ルールにもなりたいのです。 愛の大きさを、男性は相手から信じられることにより確認しているのです。 それなのに反論されたら、男の逆鱗に触れるだけです。 なんでも、男の言うことに納得する必要はありませんが、些細なことであれば、「あんたが大将」と持ち上げていればいいのです。男はそれだけでいい気分になれるのです。 ただ、あなたが反論して彼が怒ったとしても、敵意を抱いたのではないことだけは知っておきましょう。 |
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