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損得勘定で動くことは決して悪いことではないと思います。 たとえば、人にやさしくするときに「いつか自分にとって、いいことがあるだろう」 と考えているのであれば、それはある意味、損得勘定です。これだって、必ずしも悪いことではありません。 あなただって、人が困っているときに何か助けてあげることがあるでしょうが、その裏には、「自分もいつか困った時には助けてくれるだろう」と、漠然と個々の中に抱いているはずです。 人によって損得の対象は異なり、それがお金だと露骨ですが、誠意や行動を対象にしていることもあるでしょう。 たとえば、仕事をたくさん抱えている人の手助けをしてあげることで、いつか自分が忙しいときも同じように助けてもらおう、と考えるのは自然な気持ちではないでしょうか。特にビジネスでは、そういう場面は珍しくないはずです。 損得勘定をスマートにできる男性は頼もしい限りです。人が気持ちいいな、と思うぐらいの何かをしてくれて、自然とその男性に何かを返そうという気にさせる。そういう人のまわりには、味方が大勢集まっているのではないでしょうか。 気をつけるべきは、損得勘定で動かないように装っている男です。そういう男がいたら、ずっと観察してみてください。どこかの部分で帳じりを合わせているはずです。 はじめのうちは、すべての人に公平であるかのごとく、あれこれと尽くします。自分はさておき、皆が気持ちよくなるために「自分はある」と訴えるかのように動き回るのです。率先して面倒なことを引き受けてくれます。 しかし、何かが起きた瞬間、急に損得勘定が動き始めます。たとえば仲間割れをしたり、他にリーダー的な存在が現れたりすると、「どちらにつこうか」と値踏みを始めます。 こういう損得勘定を見せないように偽善的に振る舞っている男もいるので要注意です。 偽善的に振る舞っていても、それで悪いということではありませんが、見かけに騙されないようしていただきたいだけです。 むしろ損得勘定で動いている男のほうが単純明快です。 何かをしてもらえれば、それなりの何かを相手に返すことは大切なことです。 損得勘定も露骨なやり方ではなく、スマートにできる男であれば、いい男と言えるでしょう。 |
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