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そのため、女性は過去に関係した男に未練を残すことなくきっぱりと忘れ去ることができますが、男はひとつの恋が終わっても、すぐに別の恋を求めていくことが苦手なのです。 男は、自分の過去の恋愛をひとつひとつ丁寧にファイルとして保存しているため、どうしても過去にこだわる習性が出来上がるのです。女性のようにデータを上書きして過去の男を消去する技術は持ち合わせていないのです。 要するに、現在、目の前に上にぎりの寿司が出されても、過去のカッパ巻きのほうが気になってしょうがないのです。それが恋であったとしても、あるいは仕事であったとしても、過去を簡単には捨てられない生き物なのです。 男は女性からどんなに薄情に振られても、過去に届いた手紙やはがき、またメールでのやり取りさえ大切にしまっておきます。 部屋に置いたままの彼女の歯ブラシも捨てられないでしょう。少なくとも二人の恋が終わった1ヶ月間ぐらいは、そんなものを愛おしく感じるのです。 それでは、その1ヶ月が過ぎたら新しい恋へ向かえるのかというと、そういうわけでもありません。彼女が帰ってくると錯覚しているのです。 そろそろ自分のもとへ帰ってくるだろう、と信じているのです。いえ、思いたいのです。そして自分を慰めているのです。 彼女はまだ本当の自分のことを知らない、今頃は自分のことを思い出して電話をしようとしているのではないか。彼女はケンカすることによって、自分に足りないものを教えてくれたのだ。だから、それを考えよう。 新しい恋に傷ついて帰ってきても責めずに迎えよう、とかなり自分勝手な思いで、別れた事実を捻じ曲げようとします。 本当は、半分はもう終わったと認識しているのですが、これが微妙な男心なのです。 別れてしばらくの間は、どんなに自分の好きなタイプの女性が現れても、心は閉ざされたままです。そんなに簡単に他の女性に心は動きません。 たとえ美人の女性と食事をしても、かつての女性のことが忘れられないのです。 いつも比較してしまうのです。それが男なのです。 |
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