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「言いかけてやめた」ときの仕草というか行動には、男にとって実に大きな意味が潜んでいるものです。 女性と違って、男の場合には、言いかけたことを飲み込んでしまった以上に、その行為は重要な意味を持っているのです。 それは、相手を言葉で説得せずに、その行為だけで悟らせるという気持ちがあるのです。 いかに自分が重大なことを知っていて、みんなにどれぐらい言いたいか。しかしそれをいわないでぐっと我慢していることを相手に知らしめたいのです。 ときには気づいてほしい気持ちであったりします。 いかに自分が怒っているか。その怒りさえも押し殺して相手にぶつけたい意見を持っているか。しかも、意見を言わないで飲み込んでしまった。 男は言いかけたことを飲み込むことで、相手を説得できるのではないかと期待しているのです。 また、相手に悟らせたいという気持ちもあります。いかに自分が重大なことを知っていて、それを伝えようとしているのか。しかしあえて言わないことで、どれだけ重大な事態なのかを相手にしらしめたいのです。 テレビドラマなどを見ていますと、よく、こういう情景を目にしませんか。たとえば会社の重役会議などで、ある役員を辞めさせようと画策しているような場合、相手の非を責めて辞めさせようと考えながら、ぐっとのど元で堪えているようなシーンですね。(心の中で自分から辞意を申し出ることを期待しているのです) 思ってしまったことを、すぐに相手にぶつけるよりも、実は言いかけたことを押し殺して飲み込む行為のほうが強烈に相手の心に響かせることができるのです。 こういう素振りは、男と女の関係でも、よくやり取りされているのではないでしょうか。 口に出してしまえば、そこで終わり。でも、言わなければ余韻となって相手の気持ちの中で渦巻くことでしょう。言いたいことを言ってしまうのは、多くの場合、もう別れてもいいという気持ちのサインかもしれません。 ここで、言いたいことを飲み込む行為は、まだまださよならしたくない気持ちの表現でもあるのです。でもときし場合によっては、それが逆の場合もありますから、ふだんから相手のクセを観察しておいたほうがいいでしょう。 |
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