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男はどんなに好きな女性がいても、男の生活のすべてを占めることにはならないのです。 男には、仕事もあり、遊びもあり、趣味もあり、恋愛もあり、ということで、すべて並列に置かれる関係になっていて、全生活が恋愛で埋め尽くされることにはなりません。 男は、自由になりたいし、自分ひとりの時間を欲しいと思っているから、「好きな人とは四六時中、離れずにそばにいたい」という気持ちにはなりません。 だからといって、恋人が嫌いになったというわけではありません。 男が社会活動で自分の存在意義を感じる生き物ですから、社会活動ではない恋愛だけに夢中になることはできないのです。 最近では、女性も家庭を出て自立することが多くなったため、「彼とこのままずっと一緒にいたい」という人が減ってきているようです。 それはさておき、男性が好きな女性といつも一緒にいたがらないのは、愛する人と二人だけで過ごす時間がすべてではないからです。愛する人と一緒にいる時間はプライベートであり、それ以外に社会活動としての時間の存在も考えているのです。 愛する人とデートをしたり、ドライブをしたり、レストランで食事をしたり、恋を語らったりするのは、すべてプライベートに関する時間なのです。 二人で過ごすプライベートな時間は、楽しいひと時であり、身も心も癒されますが、逆に男としての闘争本能がまったく失われている時間でもあります。 男は、「家から外へ一歩出ると、七人の敵がいる」といわれているように、社会と戦って自己を確立するように宿命付けられています。孤独な戦いを強いられているのです。 ですから、その戦いにいつでもイザ出陣ができるように準備していなければ、社会から、つまり男の世界から、何か取り残されてしまいそうな不安さえ感じてしまいます。 好きな女性と一緒にいたいのはもちろんですが、それだけに没頭していられない悲しい男の宿命が存在します。 ふとした折に、仕事や仲間のことを思い出してしまうのです。 「同僚のあいつは、今頃、ゴルフ接待で、新しい商談をまとめているかもしれないなあ」 とか「あいつは、得意先との飲み会で、人脈をひろげているなあ」などと勝手に思い込んで、出遅れてしまったように感じているのです。 現在は、女性も外へ出て働く時代ですから、こういう思いは、男性だけでなく、女性にも広がっているのではないでしょうか。 |
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